2014年1月23日木曜日

理事会を行いました。

先日(1月22日)、当団体事務所にて理事会を行いました。

2月の総会に向けて、2013年度の活動実績や会計報告を行い、
新しい理事の方にも参加いただきました。

2013年度食品取扱量はほぼ計画どおり、
約500トンの食品を企業・個人の方から寄付いただきました。


2012年度は約600トンもの食品を寄付いただきましたが、
その内訳は災害備蓄用の水や缶詰などに偏っていました。

しかし、2013年度は米、パン、冷凍食品、冷蔵食品など主食、主菜となる、
必要とする人が必要とする食品を主に地元の企業や個人の方から寄付いただき、
食品のバランスが格段に向上したことを報告しました。

このことから、2014年度も引き続き「フードバンクの地産地消」を目指していきたいことが、
意見としてだされました。

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フードバンクの地産地消とは、
地元で発生した食品ロスを、地元の人の手によって、地元の施設・団体に配布することです。

ある時、ある企業から食品を寄付いただきました。
しかし、その食品は青森県の倉庫に保管してあったものでした・・・。

名古屋まで運ぶためのガソリンが、それこそ「もったいない」です。

もったいない食品を有効に使うために、もったいないことが起こってしまっている・・・。

それなら、食品ロスが発生した青森県のフードバンクに寄付いただければ一番良いのではないか?

そこで2HNでは東海圏に5つの拠点を設置しその周辺の企業や個人の方から食品を寄付いただき、地元のNPOや福祉団体と協力して地元の必要な方々へお配りしています。

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その後、新理事の方々と食事をしながら新しい体制について打ち合わせを行いました。
その中で理事やボランティアの方々で改めて、
広報やシステム管理、広報の役割など担っていく話がされました。

2014年2HNはボランティアの方々が、大いに活躍してくださるのではないかと思いとても嬉しかったです。







2014年1月7日火曜日

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。
セカンドハーベスト名古屋(2HN)は、1月6日から活動を開始しています。


(新年最初の野菜仕分け作業風景)

2013年度は約500トンの食品を企業・個人の方から寄付いただきました。

これは小売価格に換算すると約3億円に相当します。

9月には常滑市社会福祉協議会と協働で5番目の拠点として、

愛知県常滑市でフードバンク活動を開始しました。



(2HN事務所と5つの拠点)


また「東海地方での食のセーフティーネット構築事業」と題し、
東海圏に住む外国籍の方の生活実態調査、ポルトガル語・スペイン語に対応した電話相談を実施して(2014年3月末まで継続)、より必要とする人へ食品がより届けられるネットワーク構築を目指しております。

テレビ・ラジオ・新聞などで数回取り上げられたことから、

フードバンク・セカンドハーベスト名古屋の知名度が前年に比べ大きく上がったと感じています。

そこで11月に「第1回フードバンク勉強会」を開催し、さらにより多くの方に知っていただく試みも行いました。



(第1回フードバンク勉強会の様子)

そういった2013年度の印象に残った出来事をご紹介します。


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ある日、40代ぐらいの男性が事務所を訪ねて来ました。

「あの・・すみません・・・食べ物いただけますか・・・」と。

話を聞くと、ある団体から「ここに行けば食べ物がもらえる」と紹介され
西尾市(2HNの事務所から車で1時間程の場所)から自転車で来たそうです。

家は親戚から借りているが、仲が悪く早く出て行ってほしいと言われている。
体が弱いため建設業の仕事などは続かない。

そして、「もう、ここしか頼るところがなくて・・・すみません。急に来て迷惑ですよね・・。」と仰っていました。


事務所で直接個人の方に食品をお渡しすることは行っていないことを伝えましたが、
わざわざ西尾から自転車でいらっしゃったので1週間分の食品をお渡ししました。
また、2HNと繋がりのあるシェルターを運営する支援団体を紹介しますと伝えたところ、

「ありがとうございます。でも、もう一回自分で仕事を探してみます!」と言われ帰っていきました、
自転車で。

後日、その方がいらして「お金を払います。御礼します。」と言われましたが、
そのお金は自分の生活のために使ってくださいと丁重にお断りしたところ、

敷地内に落ち葉が大量にあったのに気づかれ

「じゃあ、掃除します!」と、

冬の冷たい風が吹くなか3時間も掃除をしてくださいました。

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生活に困っている人に食べ物を支援しただけでは、
その人の問題が解決するわけではないと私は考えています。

生活に困っているのには理由があり・・・

仕事が無ければハローワークに行く、住む場所が無ければ行政や民間が運営するシェルターに入所する、
など様々な手段が考えられます。

でも、その手段を実行するためには、まずきちんと食べることが大切だと思います。

きちんと食べて元気になると、それらの手段が実行できる。

私も元気のない時には、何もする気になれません・・・。


そう考えると、食べ物を支援するだけで問題が解決するわけではないけれども、

問題を解決するためにはまず、食べ物の支援が必要だと思います。

落ち葉の掃除をしてくださった方も、まずはお腹いっぱいになり、
続けられる仕事が見つかってほしいと思います。


フードバンク活動を続けるなかで、

「ま~とりあえず食べるのには困らないかな~フードバンクがあるし♪」


5年後10年後にそう言ってもらえるような団体になりたいと、私は考えています。


2014年2HNでは、

まだ食べられるのに捨てられる食品を食べるのに困っている人へ届ける「食べ物のつなぎ役」として、
「誰もが食べるのに困らない社会づくり」を目指して引き続き活動してまいります。

(事務局:山内)