2014年11月28日金曜日

食コミシンポジウムを開催しました!

こんにちは、事務局の山内です。

1127日、ウィンクあいちにて食コミシンポジウムを開催しました。
当日は54名の方が参加され、会場は熱気に包まれていました!

食コミとは・・・

HNでは今年度「食でつなげる高齢者コミュニティー支援事業(略称:食コミ)」を行っております。

超高齢化社会と言われるなか、都市部の愛知県では全国平均を上回るペースで独居高齢者が急増することが予想されます。
そこで、近年高齢者の交流の場や居場所づくりを目的に各種サロンがつくられていますが人件費、食費の負担が大きく「開催頻度・集まる高齢者が限られる」「一般市民への認知度、必要性の理解が低い」など様々な課題を抱えています。

そこで、2HNではこれらのサロンへ食品を提供し食品の負担を減らすことで、開催頻度の増加や参加者の拡大など活動の質を高めていただこうと活動しております。
  
(会場の様子)

 名古屋市会議員の斎藤亮人様と参議院議員の安井美沙子様にお越しいただき、安井様より御挨拶をいただきました。

(安井美沙子様ご挨拶)


(2HN理事長 本岡俊郎挨拶の様子)


中日新聞の白井康彦氏からは、生活保護受給者数の推移などの細かなデータや、記者としての経験などから、高齢者の現状をお話しいただきました。

(中日新聞記者 白井康彦氏講演の様子)

私からは高齢者サロンへのアンケート調査をご報告致しました。
もっと沢山の人に参加してほしいと思いつつも、食費や謝金・印刷費などの支出が負担となり、
活動が伸び悩んでいるサロンの現状をご報告しました。

(2HNが行ったアンケート調査結果報告の様子)


名古屋市瑞穂区の雁道商店街でサロン活動を行っている吉川冨士子氏からは、
フードバンクからの食品をどのように調理しているかをご紹介いただきました。

(雁ぶらサロン 吉川冨士子氏講演の様子)

名古屋市東区でサロン活動を行っている永井充氏からは、
ご自身がサロン活動に関わる行うキッカケをお話しいただき、普段の活動でされている「笑いヨガ」を参加者の方々と一緒に行いました。

(まちの縁側GOGO! 永井充氏講演の様子)

市野めぐみ氏からは「地域福祉サポートちた」「常滑市社会福祉協議会」「2HN」が協働で行っている、
知多半島でのフードバンク活動の紹介と、実際にフードバンクからの食品を使い活動を活性化させている南粕谷コミュニティーの事例をご紹介いただきました。

(地域福祉サポートちた 市野めぐみ氏講演の様子)

先日の土砂災害のあった広島市安佐北区でフードバンク活動をされている、
あいあいねっと(フードバンク広島)の原田佳子氏からは、
フードバンクの食材を使ったレストランや高齢者への配食の取組をご紹介いただきました。


参加者からは、

「私自身サロン活動を行っているのですが、自分たちの団体でも取り入れるうえでの参考となりました。」

「今度どこかのサロンにおじゃましたいな、と思いました。」

など、「役立つ情報が得られた」や「日頃の生活や活動に役立った」と高い評価をいただきました。


しかし、

「期待していたものと違っていました。なぜ母子家庭や児童養護施設に優先的に渡さないのですか?」

「もっと具体的なフードバンクの仕組みが知りたかったのに、はっきりわからなくて残念だった。」

などのご意見もいただき、2HNがなぜ?高齢者サロンへの支援をはじめようとしたかの説明や、
フードバンク自体の説明が不足していたことを感じました。

今後は地域で熱心に活動されているサロンの意義や意味、そして、フードバンク活動自体の内容や仕組み、課題についての広報活動が、もっと必要であると私は感じました。


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    プログラム
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1.司会挨拶
  2HN事務局長 前川行弘

2.主催者挨拶
  2HN理事長 本岡俊郎

3.来賓御挨拶
  参議院議員 安井美沙子様

4.高齢者の現状 
  中日新聞編集局生活部 編集委員 白井康彦氏

5.アンケート調査報告 
  セカンドハーベスト名古屋事務局 山内大輔

6.コミュニティーカフェ実践例

  雁ぶら物語 事務局長 吉川冨士子氏

  まちの縁側GOGO! 主宰 永井充氏

7.他地域の実践例

  地域福祉サポートちた 理事 事務局長 市野めぐみ氏

  あいあいねっと 理事長 原田佳子氏

8.閉会挨拶

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2014年11月14日金曜日

フードバンクと天気

こんにちは、事務局の山内です。

「フードバンク活動」と「天気」は、実は関係があります。

今年の夏は平年並みの暑さでしたが、一部地域で曇りや雨の日が多かったため
夏の商品が売れなかったそうです。

そのため2HNには現在、食品メーカーさんからお中元用のゼリーや
コーヒー飲料寄付の問い合わせを多くいただいています。

(ある企業さんから寄贈いただいたギフト用ゼリーとコーヒー飲料)

ギフト専用商品のため一般では販売できず、
賞味期限はまだ十分残っているにも関わらず多くの場合捨てられる運命にあります。

こういった話をある方にしたところ・・・

「企業が責任をもって廃棄すべき食品を、フードバンクを通して困っている人に押し付けている。けしからん!」

と言われてしまいました・・・。
それを聞いて私はとても悲しくなりました。


先日あるお菓子メーカーの方が、「ギフト専用のゼリーを寄贈したいのですが・・・」
と事務所へいらっしゃいました。

その際、こんなことを仰いました。

「賞味期限は残っているのですが、ギフト専用のため売ることができません・・・。」

「でも!せっかく作ったから、少しでも多くの人に食べてほしい!」

「捨てるために、作ったわけではないから!」


現場の方はとても熱い想いで、フードバンクへ食品を寄贈してくださいます。

「自分たちが自信をもって作った食品が、捨てられるのは悲しい・・。」

「自分たちが自信をもって作った食品だからこそ、少しでも多くの人に食べてほしい!」


フードバンクは「余っている食品」を「必要とする人」へつなぐ活動です。

食品を寄付してくださる企業・個人の方々の、
こういった熱い想いも「つなぐ」ことができたら、と思いました。

2014年11月8日土曜日

日本福祉大学付属高校での公開土曜日講座

こんにちは、事務局の山内です。

本日(11月8日)、日本福祉大学付属高校で行われた公開土曜講座に、
講師としてよんでいただきました。

約20名の生徒と保護者の方へフードバンクや食品ロス、2HNのことをお話ししました。

参加者の方々からは、

「今日、講座を受けて一番感じたことは”食べ物を大切にしよう”ということです。」

「自分が思っていた以上にもったいない食品が多くて、
家で賞味期限が切れて捨てているものをあらためて見直そうと思いました。」

「今回学んだことを身近な人から伝えて、少しでもフードバンクのことを知ってほしいです。」

などの感想をいただきました。

また、以前お話したクラスの生徒が文化祭で2HNへの募金活動をしてくださり、
今日その寄付金も受け取りました。

いただいた寄付金は食べるのに困っている方へ食品の詰合せを送る運賃や、
食品を引取りに行くために使うガソリン代などに使わせていただきます。

日本福祉大学付属高校の2年D組の生徒の皆さん、また教職員の皆様、
本当にありがとうございました!

あまりにも集中して話をしていたので、写真は撮り忘れてしまいました・・・
代わりに前回よんでいただいた時、NPO法人SmileyDreamの櫻井さんが撮られた写真をご紹介します。

(2014年7月4日 日本福祉大学付属高校での講演の様子
NPO法人SmileyDream櫻井さんfbから引用)