2016年6月28日火曜日

国際ソロプチミスト名古屋ー中よりご支援いただきました。

先日(6月24日)、「国際ソロプチミスト名古屋ー中」主催のチャリティーイベントに
当団体理事長の山田がご招待いただきました。

さらにその席で、バザーなどであがった収益金を2HNへご寄付いただきました。





国際ソロプチミストとは、管理職、専門職についている女性の世界的組織で、
人権と女性の地位を高める様々なボランティア活動をされています。

2HNに対しても活動当初からご支援いただいており、
東日本大震災被災者支援のために行った「ごはん応援箱」プロジェクトへのご協力いただきました。

このようにフードバンク活動に対して継続的にご支援いただけること、
非常に心強く感じております。

事務局:山内

2016年6月24日金曜日

行政と連携した個人支援の2つの特徴

こんにちは、事務局の森です。

2HNでは、設立時から生活困窮者を支援する団体や福祉施設・団体などへ、食品を提供してきました。
しかし、地域で孤立した方や、制度の狭間に落ち込んだ見えない生活に困った「個人」へ食品を提供したいという思いから、昨年から「個人」へ食品をお届けすることを始めました。

市・区役所や社会福祉協議会などの相談窓口と連携し、相談窓口からの依頼を受けて米5キロと缶詰・調味料など単身で約3週間分の食品パックを送っています。

(個人支援事業の概要)


(食品パックの例:米5キロなど単身で約3週間分)


フードバンクで個人への支援を行っている団体は他にもいくつかありますが、2HNならではの個人支援の特徴を今回はご紹介させていただきます。


①オーダーメイド

支援を必要とする方への食品パックは、作り置きはせずに依頼を受けてからオーダーメイドで作っています。

というのは、支援を必要とされる方は、年齢、性別、家族構成、現在の生活の状況などみな異なります。
そのため、支援対象者の情報を知るために、相談窓口の相談員の方に「依頼書」を作成いただき、それをもとに詰め合わせを作成します。

(相談員が記入する依頼書)

【確認ポイントの例】
・ライフライン(水道、電気、ガス)の状況
 →原則、食品パックには米5キロを入れていますが、ライフラインがなく調理・炊飯ができない場合には、水で炊けるアルファ米や開封してすぐに食べられる缶詰などを入れます

・子どもの年齢はいくつか
 →1才未満であればベビーフードを入れたり、未就学児には甘口カレーを選んだりしています

・糖尿病などの疾病やアレルギーはないか
 →糖尿病の場合には、お菓子を控え、低カロリー食品を優先し、アレルギーがある場合には、成分表示を確認しアレルギー物質を含まない食品を入れます


その他にも、依頼書から読み取れない情報は、相談員の方に直接話を伺うこともあります。
依頼書の情報では調理できそうな場合でも、精神状況によっては調理ができない場合もあるからです。

ボランティアの方は「食品パックを開けた時の笑顔のために、悩みながら食品を詰めるのが楽しい!」とよく言っています。
このように、私たちは支援対象者の方、一人ひとりの暮らしを思い浮かべながら、より満足していただけるよう食品パックを作成しています。


②翌日配送

オーダーメイドで作成する食品パックは、宅急便で原則翌日の午前中には相談窓口もしくは、支援対象者の自宅にお届けしています。
(※当日16時に依頼は締め切り。それ以降は翌営業日対応)

支援対象者の方は、相談窓口に行った時点ですでに長期に渡って食事に困られている方も多く、翌日に食品が届くのは大きな安心感につながるようです。

相談員の方にとっては、食品パックを相談の翌日に支援対象者の方に渡せることで、信頼関係が構築しやすくなり、その後の支援活動にも大きな力になっているとのこと。
身の上話やプライベートに深く迫る話は、誰でもいきなり素直に打ち明けることは難しいですが、食品の支援を通じて「心を溶かす」効果もあるとある相談員の方はおっしゃっていました。


行政と連携した個人支援事業の詳細は、報告書としてこちらにまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください!

また、現在食品パックに入れるお米が不足しています。
もし、余っているお米がある方は、ぜひこちらまでよろしくお願いいたします!

2016年6月10日金曜日

もったいない食べ物を有効に使うだけで良いのか?

こんにちは、事務局の山内です。

フードバンクには主に2つの側面があります。
ひとつはまだ食べられる食品を有効に使う環境面、
もうひとつは生活に困っている方へ食品を届ける福祉面。

2HNでは、どちらか一方だけに取り組むのではなく、
環境面、福祉面、両方を大切にしながら活動しています。


今日は環境面について、ご紹介いたします。

さて、環境問題に関するキーワードで、「3R(スリーアール)」をご存知ですか?

1.リデュース(Reduce)
2.リユース(Reuse)
3.リサイクル(Recycle)

このつのR(アール)の総称です。
また、これらの取り組みを行う際の優先順位は1→2→3であると言われています。
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1つ目のR(リデュース)とは、物を大切に使い、ごみを減らすことです。←最優先
  例:必要ない物は買わない、もらわない

2つ目のR(リユース)とは、使える物は、再使用することです。
  例:詰め替え用の製品を選ぶ、いらなくなった物を譲り合う

3つ目のR(リサイクル)とは、ごみを資源として再び利用することです。
  例:ごみを正しく分別する、ごみを再生して作られた製品を利用する

環境省HPから抜粋、一部編集)
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日本では賞味期限が近くなったり、商品の入れ替えなどにより
まだ食べられる食品を、年間632万トンも捨てています。
これは世界全体の食料援助量(320万トン)の約2倍に相当する膨大な量です。

国民1人当たりに換算すると、私たちは茶碗一杯分のごはんを毎日捨てています。

農林水産省HPから一部抜粋)

このまだ食べられる食品を有効に使い、生活に困っている人へ届ける活動がフードバンクです。

東海地方でフードバンク活動を行う私たちセカンドハーベスト名古屋では
年間500トンの食品ロスを生活に困っている方への支援活動として有効に使っています。

先にご紹介した「3R」に当てはめて考えてみると・・・
「まだ食べられる食品を有効に使う」という意味合いから
フードバンク活動は2番目の「リユース(Reuse)」に相当します。
(ちなみに、食品残さを家畜などの飼料に加工することは「3.リサイクル(Recycle)」に相当します。)

ロスを有効に使うことはとても良いことです。でも、有効に使うだけでいいのか?
リユース活動を行うだけでは、食品ロス自体は減らないと思います。

もちろん、福祉面から考えると
ロスを有効に使い、食べるのに困っている方へ食品を届けることは、
食という人が生きる上で欠かせない非常に重要な支援活動です。

しかし、環境面から考えると・・・
リユース活動のみならず、食品ロスを出さない(リデュース)に向けた活動にも
取り組んでいく必要があると私は思います。

そこで、2HNでは食品ロスの現状をより多くの人に知っていただき、
また知っていただくだけではなくフードバンク活動を体験してもらう、
そんな機会を「休日の活動」として設けています。

次回は7月16日(土)に行います。詳しくはこちらからご確認ください。

2016年6月3日金曜日

コープあいち様 フードバンク活動募金・福祉基金を贈呈いただきました

こんにちは、事務局の森です。

先日、コープあいち様からのフードバンク活動募金とコープあいち福祉基金助成金の贈呈式へ理事長の山田が参加しました!
(贈呈式の様子)


フードバンク活動募金とは、私たちの活動継続のためにコープあいち様が設置いただいたもので、多くの組合員の方にご協力いただきました。
生協の共同購入を通じて集まった募金を今回お受け取りいたしました。

また、コープあいち福祉基金助成金とは「食やくらしの地域課題の解決をめざす」団体の活動を助成する基金です。
2HNでは、行政と連携した個人支援活動をさらに推進していくために、助成いただけることになりました。

フードバンク事業を行っていくためには、食品の運搬・保管、倉庫の維持費などの運営費がかかります。
私たちは非営利団体のため、運営には活動の趣旨に賛同して下さる方からの資金的な援助が必要となります。

私たちの活動にご賛同いただける方は、ぜひご協力をお願いいたします!
※個人の寄付についての情報はこちら